動画の概要と注目ポイント
元アメリカ海軍の情報将校であり、バイデン政権の運輸長官であるピート・ブティジェッジ(Pete Buttigieg)が、自身のTikTokで重大な国家安全保障上の懸念を指摘した動画が話題です。タイトルは「These people cannot keep America safe(この人たちにアメリカの安全は守れない)」。
この動画では、トランプ政権の高官たちが、極秘の戦争計画を不適切な手段で共有し、さらにその中にジャーナリストが含まれていたという衝撃の内容を明かしています。
政治、国家安全保障、海外ニュースに関心のある方には見逃せない内容です。
アップローダー紹介:Pete Buttigiegとは?
ピート・ブティジェッジは、2020年アメリカ大統領選で民主党候補としても注目された政治家で、バイデン政権下で運輸長官を務めています。元海軍予備役の情報将校としての経歴を持ち、安全保障問題にも鋭い視点を持っています。
動画の要点まとめ
トランプ政権高官による極秘情報の漏洩
ブティジェッジは、トランプ政権の複数の高官(国防長官、国家安全保障担当補佐官、副大統領など)が、極秘の戦争計画を「分類されていないチャンネル(Unclassified Channel)」で話し合っていたと指摘しています。
ジャーナリストを誤って会話に含める失態
なんと、その会話の中にジャーナリストが誤って含まれていたことが判明。これは、意図的ではなく「偶然」だったとのこと。国家機密の扱いとしては致命的です。
セキュリティ管理の基本すら守られていない
機密情報の取り扱いには、厳重な管理体制が必要です。特定の施設、セキュリティクリアランス、暗号化されたシステムを通じてのみ扱うべきですが、今回の件では全てが無視されています。
アメリカ政府の信頼性と能力への疑問
このような失態に対して処罰もなく、政権側は「能力主義(Merit)」を掲げる一方で、実態は真逆であるとブティジェッジは批判しています。
情報漏洩の代償は命に関わる
ブティジェッジは、自身が関わった過去の任務で、情報の失敗が命に関わる結果を生んだことを知っており、それゆえ今回の件を深刻に受け止めています。
筆者の考察
この動画からは、「情報の扱い=命の重さ」というブティジェッジの切実なメッセージが強く伝わってきます。アメリカでは政権交代ごとに政策の方向性が大きく変わるとはいえ、国家安全保障という根幹に関わる部分での規律の緩みは、国際社会全体にとってもリスクです。
特に、日本を含む同盟国にとっては「アメリカは本当に信頼できるのか?」という疑念が生じかねない事態。政治家の発信がTikTokのようなSNSを通じて国民に届く時代だからこそ、こうした問題提起の価値は大きいと感じます。
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